わーくすてーしょんのあるくらし ( 390 )
大橋 克洋
katsuhiro.ohashi@gmail.com
わーくすてーしょんのあるくらし ( 390 )
大橋 克洋
katsuhiro.ohashi@gmail.com
< 2025.10 人の行動はほぼ自動操縦? | >
日本産婦人科医会の広報担当幹事をしていたころ、毎月発刊する会報の編集に多忙のなか他にも色々な仕事が入ってくる。プライベートのコンピュータ仲間との活動、医療情報学会関連の活動などでも、原稿やプレゼンの準備など入ってくる。もちろん本業の産婦人科開業医という仕事もある。
そんななかで押しつぶされそうになっていた時、ふと閃きました。「そうか、押し寄せる仕事を一遍にやろうとするからいけないんだ」「将棋崩しのように、山と積まれたものを麓から少しずつ崩していこう」そう考えた途端スッと気分が楽になって、ストレスなく仕事を片付けていくことが出来るようになりました。
ものは考えようですね、ちょっと角度を変えてみると解決の糸口が見えてくるもの、、
その後、東京都医師会理事になった時も、それ以上多忙になりましたが、ストレスなく楽しく、生き甲斐をもって仕事に励むことができました。こういう状況では仕事は入ってくる端から速攻で片付けていくのがコツ。「仕事は忙しい人に頼め」とはよく言ったもので、のほほんと過ごしている人に仕事を頼んでも「今ちょっと忙しいから」とか言って、なかなか結果を返してくれない。
早朝散歩をしていると、後ろからサーっと音がして電動キックボードに立ち乗りした若い女性や男性が滑るように過ぎて行くのをよく見るようになりました。LUUP という電動キックボードや電動アシスト・サイクルがその市場を占めているようです。これらシェア・サイクル「疲れた時移動するのには便利かも」と思うものの、「いや、いや、80歳過ぎた人間が乗るのは傍迷惑」と思い眺めています。
ふと考えてみると、このシェア・サイクル、私が小学校低学年の頃だから戦後間も無く昭和20年初頭「飛べ飛べプッチャー」という題名の漫画だったと思うのですが、その舞台となる未来都市、空中には空飛ぶ自動車が行き交っており、街角のシェア乗り物が利用されていました。何とその漫画家(手塚治虫が有名になるより前でした)が想像したことが80年近く経て、ようやく実現したことになります 、、でも、まだ空は飛んでいない
ネットで調べてみたところ、題名はちょっと違って私が読んだのは「ふしぎの国のプッチャー」。1946年7月から講談社の「少年クラブ」に連載され、翌年3月、作者の横井福次郎が結核で死去(36歳で夭折)終了しています。この漫画、著作権がなくなっているためかネット上で無料で読めます。チラッと見たところ私の記憶どおりで懐かしい。この漫画は1948年に単行本として発行されています。1946〜1947年というと私はまだ4、5歳ですから、きっと読んだのは単行本になってからだったんでしょうね(手塚治虫も彼の漫画を参考にしていたそうです)。
それにしても彼の想像していた「乗り物をシェア」というアイデアが80年過ぎてようやく実現されるとは、、感慨深いものがあります
懐かしくなって、電子書籍で「ふしぎの国のプッチャー」を読んでみました。この年齢になると昔の記憶はかなり霞んでいるのが殆どですが、この漫画を80年近く経て読んでみると、現在記憶に残っているものとほとんど変わらなかったのには驚きました。小学校就学直前だったのに余程印象が強く、鮮明に記憶に刻まれたんでしょうね。
巻頭の登場人物紹介を見ると、何と後年の手塚治虫作「鉄腕アトム」の登場人物はこれの焼き直しみたいですね。しかしさらに読み進んでみると、鉄腕アトムの初期アイデアはプッチャーから膨らませたもののようですが、以後は手塚治虫の世界で描かれたようです。
さて「ふしぎの国のプッチャー」ですが、その中で描かれる公衆テレビ回線(現在のテレビ電話)、テレビが家庭に普及しており実況中継ニュースがリアルタイムで全国放映、光電管センサーによる自動ドア、電波コンロ(現在の電子レンジ)などが戦争直後の1946年に描かれていたのにはびっくり。
日本で NHK のテレビ放送が開始されたのはその10年後ですし、一般家庭に普及したのは さらに5年以上後でした。電子レンジの普及まで さらに10年以上かかっています。横井先生の未来予想力すごいですね。
でも、10万馬力の人造人間(ロボット)、透明外套(透明マント)などはいかにも SF 的というか、まだ実現されていません。電波銃は似たようなものが実験されているようですが、、
TikTok を見ていると最近、クマなど猛獣が幼児を襲おうとするところへ愛猫が飛び出し猫の勢いや猫パンチに恐れをなした猛獣が逃げ去る、という動画が頻繁にアップされています。最初は本物かと思っていたのですが、襲うのはクマやヒョウなど、襲われるのは幼児、追い払うのは猫や犬、と同じようなパターンが相次ぐので「あ、これはフェイク動画か」と
プーチン・金正恩・トランプの3人そっくりの子供達が仲良くしていたりする動画もよく見ますが、良くできてるなあと感心
上で述べた透明マントの動画も見ますが、本当に実現されていれば色々なところで大きなニュースになっているはず。特殊な条件下でしか実現されない機能か、フェイクだろうと思っています。
AI で簡単にフェイク動画を作れるようになったせいかと思うのですが、AI にしてもどうやって、ああうまい具合に作れるんだろう、と首を捻っています。
これらの動画、とてもよく出来ているので、よく観察し考察しないと騙されてしまう。これからは選挙など重大な局面にもフェイクが使われるはず。SNS の風評もそうですが、必ずウラを取らなければいけない。本当に油断ならぬ世の中になったなあと、、
今春レポートしたのは馬場馬術でしたが、今月はサムス准将杯の障碍馬術戦が馬事公苑であり、後輩達の活躍を観戦に行ってきました(この試合、我々の頃は医科だけでしたが現在は医歯薬学生)。私は学生時代から障碍イノチのヒトで障碍馬術の観戦はとても楽しみ。そして馬事公苑まで8キロの歩きも毎回楽しみの一つですが、何せ最近は持久力に不安あり1週間前から数日おきに8〜9キロ歩き体調調整を行ってきました(試合を控えたアスリート達にならって)。
当日は生憎一日中冷たい雨の予想、朝の気温も10度と今秋一番の冷え込みで服装に悩む。気温が予想より低いので薄手フリースの上に冬場の防風・断熱性に優れる愛用の薄手パーカーを着用。カーキ色のこのパーカー、防水性もありそうに見えるので雨の中 歩き始めたのですが、1キロほど歩くうち袖に雨が染み透って来るのがわかり、傘をさして歩くことになりました。最近は歩き始め2キロほどで5分ほどベンチ休憩を入れるのですが、この雨では濡れたベンチに座るわけにはいかない。4キロほどで軒先の雨の当たらない植え込みの縁を見つけ腰をおろしただけで何とか歩き通しました。
いつも角馬場で試合が行われるのですが、角馬場で別の試合があるとかで今回特別に屋内馬場が使われました。屋内馬場が借用できるのは極めて稀なこと。屋内でも気温が低いので、歩きで上がっていた体温も長く座っているうち冷え結構寒くなってきました。で、肝心の試合結果ですが、出場4名のうち2名は無失点だったものの、残る2名が馬の反抗3回と落馬で失権で惨敗。今年は2度の優勝があったのに残念。
復路も歩いて帰宅。幸い雨は降ったり止んだり。後半、やはりかなりヘロヘロに近くはありましたが、春の時よりはマシ。体調管理の効果あり。所要時間は往復とも2時間20分ほど。帰宅後も体調よろし、足の痛みなど全くないが、珍しく片足親指に豆を作ったのは濡れていたからか
学生達の障碍飛越を動画におさめようと iPhone の動画撮影を行ったのですが、iPhone カメラの進化に感動。通常の写真撮影は頻繁に行っており、カメラの進化はよくわかっているつもりでしたが、動画はあまり使っていなかったので。
5倍の望遠を使えるというのを理由に iPhone16Pro を選択、風景撮影などで便利をしていますが、動画でも望遠が使えるのを今さらながら認識。後輩の障碍飛越を明るく明快に撮影できました。以前も馬事公苑で学生の飛越を動画で撮り YouTube にアップしたりしていましたが、あれはもう10年ほど前かな。手持ちの嵩張るカメラで撮っていたのですが、あの頃の映像より iPhone の映像の方が格段に美しい。へえ〜、と感動したのでした。
落馬などで失権の様子もあり YouTube にあげるのはためらわれたので、最近皆んなが使うようになった動画共有サイトを使ってみました。無料版とあって広告がウザいですが、ちょっと試行錯誤あったもののうまく共有できたようです。
動画共有サイトの利用も最初は Mac 上で行おうとしていました。メールから共有サイトを開きダウンロードするのは Mac 上でやっていましたから
で、動画を共有サイトに上げようとしますが、なかなかスンナリいかない。そのうち、その動画共有サイト専用アプリがあるのを知り、iPhone 版アプリをダウンロード。これで結構スイスイとアップロードを済ませることができました。
最近では何をやるにも本当に macOS より iOS で十分になってきましたね、確定申告でも、動画アップでも。やはり Apple は大分前から Mac はさておき iPhone や iPad に主力を置いてきているんでしょうね。
若い人達がコンピュータを持たずとも、スマートフォンさえあれば事足りるというのも理解できます。
< 2025.10 人の行動はほぼ自動操縦? | >
次のネタ考え中、、、
当月中は随時内容を更新しています
時々のぞいてみてください
最近は面子などにこだわらず
少しずつ進む老化現象も正直に記録することにしています
なあるほど人間はこうして老けてゆくんだと参考まで