2003年11月30日10:00 銀座松屋の向かい側に AppleStore 銀座店 が米国以外の国で初めてオープンしました。 おそらく大変な人が出るんだろうなあと思いつつ、 一方で Windows の圧倒的なシェアの中 どの程度の人が Apple Store のオープンにやってくるのだろうという興味、 またこの歴史的瞬間に立ち会ってみたいという気持ちもあって、 銀座へでかけてみました。 本気で記念のTシャツをゲットするなら、 昨夜から並ばなければ無理だろうなあと思いつつ。
地下鉄を降りて銀座松屋前から地上にでると、 丁度向かい側が AppleStore です。 大きなリンゴマークが壁面に鮮やかなビルが目に飛び込んできました。 シルバーの壁面に白いリンゴマークは PowerBook G4 と同じイメージです。 店の前にはパチンコ屋の開店のように沢山のお祝いの花輪が並び、 その向こう側に入店を待つ長い行列ができていました。 交差点のこちら側から何人もの人が AppleStore のリンゴマークを デジタルカメラに収めています。私も先週手に入れたばかりの SONY の新機種 SyberShot DSC T-1 に収めたのが下の写真です。
銀座通りの向こう側に Apple Store Ginza 入店を待ってならぶ行列
開店時刻を30分過ぎたばかりなのに 列はすでに約4列縦隊で1.2km も延びていた通りを渡って AppleStore 前に行ってみます。 入店するには列の最後尾に並ばねばなりません、最後尾へ行ってみましょう。 行列は銀座通りを日本橋の方向へ延々と続いています。 やー、なかなか尻尾にたどりつきませんねえ。 若いカップルも結構目につきます。 彼らはこれからも延々と長い時間待つつもりなのでしょうか。 かなり何ブロックも行ったところで行列は左折しました。 そしてしばらく行ったところで通りの向こう側に渡って折り返し、 そこがようやく最後尾でした。まだ開店時間を30分ほどすぎたところでこれです。 昨夜のうちからかなりの人がならんでいたんでしょうねえ。
列を追って半分も来ないうちに「こりゃあ、並んでも夕方までに入店できる 保証はないな」と思うようになりました。 入店した人達はゆっくりと店内を見て回っているに決まっていますから 回転はかなり遅いはずです。 果てしなく続く行列に「この行列はどこまで続いているんだろう」 という興味だけで追ったようなものです。
当然ながら道行く人は、まさかそんな遠方の店へ続く行列とは 思わないので「ちょっと、この行列なに?」「この先に何があるの?すごいねえ」 と言い交わしていました。これだけでも Apple の Ginza 進出効果はあったと 言えるでしょう。
Apple Store Ginza 入口へ向かって左側のショーウインドーには iSight をのせた iMac が飾ってあり道行く人の姿をショーウインドー 中の iMac 画面に映すようになっていました。正面はあれだけすごい人なのに、 そこからほんの数メートルのここは人だかりもなく (きっと入店をあきらめた)親子連れが iSight と遊んでいました。
結局店の外観と行列見物だけでしたが、Apple もまだマイナーとは言え これだけの行列で銀座を制覇するとは大したものだ、 とアップル・ファンの私としてはそういう意味で大満足で帰ってきました。 Windows にはこれほどの熱烈なファンはいないでしょう。
入店をあきらめて帰る道すがら、来場者に配布されるというアップルマークの ついたビニール袋を背中に背負ったカップルを見かけました。 「何時から並ばれたんですか?」とよほど聞いてみたい衝動をぐっと押さえて 地下鉄への階段を降りました。
SONY の CLIE は、この夏にずっと小型で無線 LAN 内蔵の CLIE PEG UX50 が発表されました。小さくて携帯には良さそうですが、 小さいということは画面も小さいので実用には適さないのではないか、 まだ無線LANが使える場所は限られているので、 PHSカードが使えないと不便ではないかなどと、様子を見てきました。
携帯端末 PDA に求めるものは、メール端末、Web 端末、 スケジュール管理、メモ、doIt などですが、 最近は携帯電話も大変よくなってきたので、 それらのほとんどをカバーできます。
出先での乗り換え案内や地図の閲覧などは、 画面解像度のアップとソフトの使い勝手のアップにより、 むしろ PDA より便利だと思います。 カメラも解像度が上がって来て、PDA と互角です。 スケジュール管理も自前のサーバ上に WebObjects と データベースのものを構築したので、パソコン、PDA の ほか携帯でもスケジュールの閲覧から更新までできるようになりました。
しかし本格的な Web ブラウジングはやはり PDA にはかないません。 CLIE の解像度はたいしたもので画質もとても美しいので、 パソコンで閲覧しなくても不便は感じないほどです。 メールも最近はいろいろな ML や仕事関係で1日100通ほど 読み書きしたりするので、携帯で受ける気は余り起こりません。PDA なら可能です。
その他、ボイスレコーダーや音楽再生機能などで、 まだ携帯に一歩先んじているというところでしょうか。 ということで、少なくとも現状では PDA に軍配が上がる状態で、 「電話つきの CLIE が何としても欲しいぞー」と叫んでいるところです。
PHS 環境では通信速度がかなり遅いですし料金も気になるので、 Web ブラウジングやメール送受信を行う気になりませんが、 無線LAN環境ですと、十分実用になる速度で快適です。 最近は朝起きると CLIE の Web ブラウザーで新聞などのニュース を読むのが日課になりました。毎日午後の東京都医師会へ出勤前に メールをダウンロードしておいて、電車の待ち時間に読むことも多いです。
会議中のメモなども、手帳がわりに使いこなせるようになりました。 メモ代わりにカメラでスナップをとることもできます (これは携帯でも同じですが)。会議を録音することもできますが、 後で会議と同じかそれ以上の時間をかけて聞かなければならないので、 ボイスレコーダーはここぞと思う時しか使いません。 もうひとつ便利になったことがあります。東京都医師会の理事執務室に 無線LANとして Apple のベースステーションが入ったことです。
これで PowerBook はもちろん、CLIE も無線LAN が使えることに なりました。こうなると俄然 CLIE は便利になります。 しかし残念ながら、その後 CLIE は無線LANの恩恵に浴せない状態になっています。 最初はとりあえずパスワード設定せずに無線LANが使える状態だったのですが、 隣のビルのLANが丸見えになることがわかり、ということは逆も可なりということで、 ベースステーションに WEP のパスワードを設定しました。
ところがどうしても CLIE は WEP の設定を解釈してくれないのです。 CLIE は WEP に対応しているのですが、ベースステーションの WEP との相性の問題なんでしょうかねえ。 自分のところも自宅は13Fなので WEP 設定しておらず CLIE がつながりますが、 !Fの診療所はさすがにセキュリティーを考える必要があり WEP 設定しているため、 やはり CLIE がつながりません。不便です。いろいろと調べたのですが、 今のところわかりません。
現状ではそのような問題も多少あるのですが、 とにかく CLIE が携帯のツールとして非常に有用であることを実感してきました。 そうなると気になるのが、現在の CLIE PEG-NX80V の大きさと重さです。 現在のものも一応上着の内ポケットやズボンのポケットに入るのですが、 何と言ってもその重さとサイズからポケットの中でその存在感を主張します。 そこへ行くと UX50 のサイズと無線LANカード内蔵は魅力です。 大分悩んだ末、やはり UX50 を使ってみることにしました。
(左) CLIE PEG-UX50 (右) CLIE PEG-NX80V
画面の小ささが最大の不安点でしたが、実際に使ってみるとこれは杞憂でした。 確かに画面は大分小さいはずなのですが、横長のせいでしょうか、 あまり画面の狭さを感じさせないのです。これはたいしたものだと思いました。 NX80V の方で PHS カードや無線LANカードを使う場合は、 背中にそれらのカードを背負うのでややかさばりますが、 UX50は内蔵なのでまったくかさばりません。
そして、やはりそのサイズと軽さは絶対的に優位でした。一点だけ劣るのは バッテリーの持続時間です。NX80V では結構余裕をもってバッテリーが持続するのですが、 UX50 では連続して Web ニュースなどを見ていると 一時間ほどでほとんどバッテリーが底をつきます。新品でこれですから、 古くなるとかなり心配かなという気はしないでもありません。
しかしそれ以外には何もひけをとらないので、UX50はお勧めです。 とても便利に使っています。 ストラップの先にプラスチック片をつけています。 スタイラス・ペンの代わりになるので、 電車待ちの時などスタイラスを落っことす心配をしないで済みます。
Web 画面をイメージとして保存しておき、off line の状態でも呼び出せます。 出かける前に、路線検索情報や地図情報などを調べておいて、 それを記憶させておき、出先で参照するにはとても便利です。
最初はこの機能を知らなかったのですが、携帯電話などではできるので、 PDA でもできるはずと探して見つけました。 写真右の NX80V では、自前サーバの WebObjects で動いているスケジュール表が表示されています。 これは PDA でもパソコンでも携帯電話でも同様に読み書きできるので、 私にとっては Apple 社の iCal よりも便利です。これをイメージとして PDA に 保存しておけば、off line でも即座にスケジュールを参照できます。
画像イメージのファイルを、パソコンからメモリースティックにコピーしておくと、 Web 画面で見られたりすることも発見しました。 これも利用法を工夫するとかなり便利かも知れません。
あと欲しいのは、CLIE で書いたテキストをパソコンへ移す方法ですが、 今のところメールとして転送する方法しか見つかりません。 出先で原稿を書けると便利かなと思っているのですが、、、 昨日 SONY からきたダイレクトメールでは、カーボンファイバーの VAIO が出たようです。めっちゃ薄くて軽そうです。 こういう画期的なものを Apple も出してくることを期待しています。
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